とものの観劇感想 blog

観劇の個人感想ブログ

Platform GAMES act.6「Vote Show-コスモリウム-」観劇

インプロカンパニーPlatformさん「Vote Show-コスモリウム-」24日夜の回観劇。
Platformさんを観劇するのはこの間の失恋博物館も合わせて4回目。インプロ独特の面白さもありつつ、世界観の面白さもありつつ、演者さんの魅力もあり、個人的に追っている団体さんです。

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ただ今回は「疑い初め」と言っている通り「人浪」のようなものをテーマにしており、楽しめるか正直不安でした。というのも私はあまり人浪ゲーム好きでは無いんですね。疲れてしまう、というか。
ただ、今回については「行って良かった!」と心から思いました。


今回のゲームでは演者がそれぞれプレイヤーとジョーカーになります。カードは舞台上で引くので事前に打ち合わせなどできない。誰がジョーカーか、というのはジョーカーたち本人とプレイヤーの中の「すべてを知る者」、そして一部のお客さんにしか分からない。一部の、というのはゲームマスターから「誰がジョーカーか知った上で物語を楽しみたい人は目を開けて、推理したい人は目を閉じていてください」というアナウンスがあったからです。なので私はジョーカー発表を見ていました。親切でした。ありがとうございます。

そしてプレイヤーとジョーカー。
このどちらかしか生き残れない、という状況でした。

さて、Platformさんの独特の世界観が好き、と初めに書いたのですが実はPlatformさんはすべてがインプロなわけではないです。キャラクターの名前、設定、関係性。これは各公演ごとに脚本家さんから与えられた物になります。つまりそれぞれが役作りをしてきてあくまでそのキャラクターでインプロを行う。私はPlatformの脚本家さんの描く世界観が好きで、そしてまたそのキャラクターをその場その場で精一杯生きようとする演者さん方のファンでもあります。


今回は生と死がかかったゲーム。
誰もが生き延びたい…かと思えば自分が犠牲になっても構わない、「ジョーカーよりプレイヤーの方が人数多いんだからプレイヤーに生き延びて貰った方がいいんじゃね?」みたいな発言や、パートナーが本当に自分と同じチームで2人とも生き残れるのか、と心配をしていたり。それぞれ個性が表れていました。
また所々回想シーンが入るのもキャラクターを魅力的に見せていました。回想シーンももちろんインプロ。お題はお客さんが書いた紙から。

私が観ていた回の見所は
・ハーモニーちゃん見事なキャラブレ推理野郎
アガペーの実らない恋(切ない!)
・ハーモニーちゃんに宿った新しい命

ハーモニーちゃんに宿った命の父親はジョーカー側で亡くなってしまったのだけど、新しい地で誕生するその命は希望だから、と自分に自信がないハーモニーちゃんを支えるようにエクレールとドレスのパートナー2人が元気づけて病院の施設のような所へ向かう、綺麗な終わり方でした 。

キャラクターはハーモニー、エクレール、ドレス、ルピアナ、アガペーが好きでした。

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また次回公演も観に行こうと思います。
というのも客入れの時、次回公演の宣伝キャラクターが(受付入れると)4人出ていてどれも魅力的なキャラクターでしたので!
しかもそれぞれ受付やお客さん案内して紙回収して雑談を挟みながら進行で、「そのキャラクター」を貫いていたのが…!演者さんすごい!!


楽しい時間でした!!
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劇団スクラブル「Science Fiction's」観劇感想

劇団スクランブルさんの公演「Science Fiction's」を観劇してきました。
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入場してまず驚いたのが舞台の作り込み!
今回の公演はとあるカフェを舞台にしていたのですが、カフェにありそうなソファ、テーブル、イス、はもちろんのことオシャレな壁飾りや手書きのメニュー板。
私は個人的にこういうカフェに行くのが大好きなので開演までその空間を堪能しておりました。
また、メニュー板にはハーブティーの種類もつらつらと書かれており、「ハーブも取り扱った本格的なカフェ」であることがそこからも分かりました。

さて、開幕。出てきたのは大きな剣を携えたいかにもな格好をした王子。衣装とメイクバリバリ凝っていて、恐らく役者さんは名前からして日本人だと思われるのですが「中世貴族!」の感じがバリバリにしてました。顔の彫りが深く、かつケツアゴまでわざわざメイクで書いていたようでした!徹底ぶりがすごい!
また彼は自分の名前を名乗ることが多いのですが名前がまた長い!!名前言うところでいちいち笑いました!大声で名乗ってしかも独特な抑揚つけているもんだから…。いちいちツボでした。

さて、舞台はカフェ。
なんですが、もうしっちゃかめっちゃかです。
ゾンビ、何百年も生きてきた魔女、未来から来たロボット、突然目覚めた魔法使い、基本パ行で話す宇宙人
が出てきます。そこに後半前述の王子も加わります。
コメディ&コメディ!!
どのネタも面白かったです。笑いました。
また人外の演技、動き、「人に動かされている」動作、どの方も本当に上手くて「本当にそうなのでは…?」と思わされて話にのめり込みました。役者さんすごい!!

そして特によく出来ているなぁって思ったのがメイクや衣装!
魔女はこの世に溶け込んでいる設定なので一見普通の衣装なのですがロングでシックなワンピースでどこか魔女を思わせる感じ。(魔女、と言われてからは本当に魔女の衣装にしか見えなかったです)
ロボットの方も白シャツとズボンに近未来的な色のベルト。
突然力に目覚めた魔法使いも一見すると普通の格好なんですが服の丈や色合いがまさに○リーポッターだったり。
メイクも前述の王子だったり日に日にゾンビ化する店主をうまく表現していてすごかった!

そしていかにもな格好で登場してシブい声の男性従業員。
彼だけ何も目立つ設定無くて逆に笑いました。
あんな存在感で手をガチガチに封印していたのにまさかの何も無しって。
え、ただの中二病だったんですか??
そしてこの方、見たことある。と思ったらガムシャニズムの方だったんですね。次回公演楽しみにしています。

初めての劇団スクランブルの公演、すごく楽しませていただきました。次回も機会合ったらまた拝見したいです。

虹の素さん主催「失恋博物館」観劇

昨年末、虹の素さん主催の「失恋博物館」12月26日14時半のYチームの回観劇してきました。

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インプロ団体のPlatformさんが市内で観られる!とのことで喜んで予約しました。

会場入って驚いたのが世界観と舞台装置そして客席。なんと客席が設置されてないんです…!自由度高い!実際にお客さんが座っていたところで演技が始まったりして本物の「博物館」同様お客さんが譲り合っての観劇で面白かったです。
そして役者さんは観客の目の前や横をバンバン通り過ぎるし時に衣装のマントがあたるくらいの距離感ですごくドキドキしました。まさに手の届くところでお芝居が始まっていました。なおかつどの役者さんも熱量がすごくて舞台の良さをひしひしと感じておりました!
役者さんがみんな被っていた照る照る坊主みたいな白いマントもどの団体さんも使い方うまい!
マントを脱いでそれぞれの衣装になることで無個性から各「役」になっていて、それがとても綺麗でした。

思えば①Designで白マントを脱がなかったのは彼がまだこの世に誕生していなかったからなのかな、と振り返って思いました。そしてもうこの時点で泣いていました…。セリフが直球で届きました。

②アンケート File.1
面白かったです!衣装がここから入ってきて急に世界が色づいた印象でした。失恋して西野カナ聴くとかあるある(多分。知らないけど)。アンケートもしないけど(笑)

③タピオカは失恋でできてる
これもあるある。若い女の子たちの恋愛話が続けてきて構成も上手いな、と思いました。
お話もすごく面白くてかつ役者さんがすごくイキイキとお芝居されていて魅せられました。観客の私を「排水口」にしたのはかなりびっくりしました…!役者さんに排水口として見下されたの初めて(笑)

④まぶしくて見れない
ザ・青春!こんなの私には無かったけど(笑)うるうるした。
夕日の照明綺麗でした。

⑤貴方の失恋、飾ります
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目当てのインプロ団体Platformさん。何作か即興の短編があってどれも面白かったのですが特にパンダの冒険のパンダがかわいかったのとヘリからハシゴでぶら下がって追いかけてきた親が面白かったです。Platformさんは「きみのせい」がとても好きだったのでその役者さんが見られて大満足でした。
また、即興に舞台の高低差をうまく利用していてとても見やすいお芝居でもありました。

⑥H2IJKL2
女子高生の失恋のお話。2つの話が平行して起こっているのですが舞台と照明、役者さんの切り替えですごく綺麗に入ってきました。ラストも実際に登山しているかのようなセリフと表現力で素晴らしかった!

悲しい想いしても「いっそ無ければ良かった」というものではないんだろうなと思います。恋愛も、また①で描かれたような小さな命についても。


失恋博物館は2020年も年末に開催が決まっているそうなのでまた観に行きたいと思います。

観劇感想ブログ始めました

初めまして。とものと言います。
普段はTwitterなどで舞台や映画などの感想を発信していることが多いのですが、ツイートは140文字。
収められないことも多く、尚且つツイートは一過性のものなので流れてしまって自分でも読み返せないことが多いです。
新年を迎えるということもありせっかくなので年の瀬にこんなツイートをしてみました。

投票の結果のみ言うと後者が圧倒していたのですがリプライなどでブログを勧めるご意見もありました。
なのでどちらも取り入れてみようかと考えました。

とはいえブログは初心者で分からないことも多いです。上手くまとめられる自信もありません。

よろしければお付き合いいただけると幸いです。