とものの観劇感想 blog

観劇の個人感想ブログ

近況について

ブログの更新はひさしぶりになります。
とものです。

Twitterでは書かせていただいたのですけれども、
自身の生活や家庭を安定させるためにこれまでのような観劇や映画鑑賞ペースを見直しておりました。
ですので観劇の感想を主としたこのブログへの記事投稿が無くなっておりました。

前回記事を投稿したのが1ヶ月前のこと。
その頃には世間がこのような状況になるとは思ってもいませんでした。

私は舞台や映画を観ることが好きです。
また、アイコンを見て、察しの良い方は「とものは野球を観るのが好きなんだな」というのもご存じかもしれません。
そして自身も少しだけ演劇に関わらせていただいています。

ここ最近半月ほどでしょうか。事態が変わっていったのは。
新型肺炎の感染が国内で確認され、そして先週水曜日にはイベントの開催自粛が発表されました。
そして学校の閉校、大型娯楽施設の閉園…と次々と発表がありました。
店頭からマスクが無くなり、またティッシュペーパーやトイレットペーパーなどの日用品も(これは一時的かもしれませんが)無くなり。
普段とは違った不安な日々が続いています。

そして続々と発表される公演やイベントの中止。
野球ではオープン戦が現在無観客の状態で行われています。
自身が関わる予定だった公演も中止が発表されました。
映画も応援上映や舞台挨拶を含んだものは開催が難しくなりました。

楽しみにしていたものが無くなってしまいました。
もちろん誰が悪いという話ではありません。
もし開催されてその中で感染が拡大してしまったら。
もちろん何より命が一番大事です。お客さんの命、演者さんの命、スタッフさんの命。守るために必要な決断だったのだと思います。

演劇界では野田秀樹さんの意見書なども出ていますが
公演をするにしてもしないにしてもすごく大きな決断になっていると思います。
私がお客さんだったとしたらやってほしい。
演者や演出家、スタッフだったとしても多分やりたい。それを仕事としている人はなおさらでしょう。
だけどそれでもし感染が拡大したら。自分が感染してしまって家族や周りに迷惑をかけてしまったら。死亡者を出してしまったら。
そこまではきっと誰にも責任はとれない。

実は楽しみにしていたお芝居のひとつを数日前観てきました。
ただこの時期に人ごみに出ること、電車に長時間乗ること、密室に他の方と空間を共にすること、怖くなかったと言えば嘘になります。
実際反対されたり変に身構えられたりするのが怖くて家族にも「舞台を観に行ってくる」とは言えなかったですから。
でも観に行って良かった、と思いました。
久しぶりに笑えたこと、考えさせられたこと、脚本家さんや役者さんの力を間近で感じられたこと。
どれも貴重なことでしたし貴重な時間でした。

やっぱりお芝居っていい。
心から思いました。
みんなが安心して楽しいことを楽しいと感じられる、楽しみなことを不安無く楽しめる、
表現する立場としても受ける立場としても存分に「演劇」やその世界を楽しめる、
そんな日が一日も早く訪れますように。